和佐見勝
システムをつくり人間をつくる
株式会社丸和運輸機関


一代でトラック一台から
一部上場した
和佐見 勝という男


丸日青果株式会社に就職し修業したのちに都内に
て八百屋を開業。 しかし他人の保証人となり全財
産を失う。残ったトラック一台で運送業を起業する。 物流が 「単にモノを運ぶだけの事業」ではなく商流と物流とが分離し顧客が本業に専念できる時代が来ると見た。
これによりフルライン物流システムを開発し3PL事業へと発展させ丸和運輸機関を急成長させた。大病を患った時も自社の経営哲学に気付き「桃太郎文化」を作成し徹底してその浸透を図り、2015年4月念願の東証一部上場企業となる。


創業の想い
『荷物は声なきお客様』
『仕事の報酬は仕事』


和佐見は残ったトラック一台で運送業をはじめた。当然実績はないので、仕事がゼロの日も。
そんなある日、一斗缶を運送した時、みぞれが降って缶が濡れた。和佐見はみぞれで濡れた缶を一つひとつ丁寧にふいて納品した。翌日から毎日運んでほしいと仕事が増えた。

「仕事の報酬は仕事」
「商品が売れる仕組みを物流小売企業とともに考え
常に価値ある提案をし続ける。」


桃太郎とは


桃太郎は次の犬・猿・雉子を
■まとめ宝物(顧客の荷物)を運ぶ
■犬:行動力(勇敢、敏速)
■猿:知識力(知恵、計画性)
■雉:情報力(情報収集、慎重性)
■桃太郎は単なるトレードマークではなく丸和運輸機関の起業精神、経営哲学そのものである。
■「100人の桃太郎」とは100人の経営者・リーダーとなる人物を育てようとすることである。


システムをつくり人間をつくる


■3PLを動かすのはたんにシステム上の問題をクリアすればいいわけではない。

■「お客様第一義」としてしっかりと動く同志がいるから成長につながるとして社員教育に力を入れる。

■配送して動く丸和運輸機関の社員の姿を顧客企業や周囲が見てその一挙手一動作が評価されるとした。

■関西の子会社で生協と提携したときには、生協の担当の人のみならず町中の人すべてが丸和運輸機関の社員の機敏な動きに感動し高評価につながっていった。


商人として大切なこと・『商人道』


<商人として大切なこと>
「姿、型、心でお客様につくすこと」
姿 ― 清潔感のある身だしなみ
型 ― 挨拶・返事・小走りなどの基本動作
心 ― お客様の立場(視点)に立った考働

<商人道>
一、礼儀正しくせよ
一、約束を守れ
一、好かれる人間になれ
一、親切を尽くせ
一、感謝されるサービスを提供せよ


桃の魂を己の魂に宿す


丸和の企業理念である「桃太郎文化」を一人一人の魂に宿すため、幹部やリーダーに山の修行(スピリットトレーニング)を実施している。

比叡山、大峰山、荒船山などで行われるトレーニングは丸和マンとしての胆を作り人間力を作るため、和佐見社長自ら率先して考働見本を見せ体解(体得)させている。


売上高の2%は教育研修費


<理念>
“お客様第一義”を基本に、
サードパーティ・ロジスティクス
業界のNo.1企業を目指し、同志の幸福と豊かな社会づくり
に貢献する。
理念を同音同響している社員を丸和運輸機関では同じ目標をもった「同志」と呼ぶ
お客様に〝感動〟と〝満足〟をあたえるには同志が〝感動と喜び〟であふれていないといけない
だから企業の成長には同志の成長が不可欠となるという考えのもと行われる社員教育には売り上げの2%を投資してきている。